精神科の病気について
メンタルヘルスの問題は予防と早期治療が大切です。ひとりで問題を抱え込むことでますます解決が難しくなることがあります。下記のような症状でお悩みであれば、お早めにご相談ください。
うつ病
このように感じたことはありませんか
- 憂うつ、気分が重い感じがする
- やる気がでない、体がだるい、疲れやすい
- 何をしても楽しくない、何にも興味がわかない
- 眠れない、早く目覚めてしまう
- イライラしてしまう
- 自分のことが情けなく感じる
- 集中できない
- 学校や会社に行きたくない
- 食事がおいしくない、食べられない
- 死にたくなる ・めまいがある ・性欲がない ・口が渇く
心当たりがあればうつ病かもしれません
うつ病は、誰でもなりうる、とても身近な病気です。日本では、100人に3~7人もの人がうつ病を経験したことがあるという調査結果があります。さらに、厚生労働省が実施している患者調査によれば、日本のうつ病を含む気分障害の患者さんは2008年で104.1万人と、急速に増えています。
うつ病は、精神的ストレスや身体的ストレスが重なることなど、様々な理由から脳の機能障害が起きている状態です。脳がうまく働いてくれないので、ものの見方が否定的になり、自分がダメな人間だと感じてしまいます。そのため普段なら乗り越えられるストレスも、よりつらく感じられるという、悪循環が起きてきます。
こころの症状だけではなく、肩こり、頭痛、腰痛、胃の痛みなど体の不調が出ることもあります。
お心当たりのある方はお気軽に当院へご相談ください。
専門の医師が親身にお話を伺い、ご自身に合った治療方法をご提案します。
発達障害
このように感じたことはありませんか
- 目線が合わない、他人に興味がない
- 友人が少なく、1人で遊んでいることが多い
- 興味があることであれば1日何時間でも集中して行う
- 人とのコミュニケーションが苦手
- 席にじっと座っておくことができない
- 他人の会話や遊びに割り込む
- 自分が思ったことを話さずにはいられない
- 整理整頓が苦手
- 忘れ物や紛失が多い
- 他の事が気になり仕事や家事が進まない
- 知力はあるのに読む、書く、計算するなどの特定の作業が苦手
- 特定の科目の成績が悪い
心当たりがあれば発達障害かもしれません
発達障害はいくつかのタイプに分類されており、自閉症、アスペルガー症候群、注意欠如・多動性障害(ADHD)、学習障害、チック障害などが含まれます。
症状は、他人とのコミュニケーションや関係性の構築、特定の学業などが苦手であったり、こだわりが強い、じっとしていられない、1つのことに集中できない、など様々です。
発達障害の症状や程度は一人一人違いますが、自身の特性を本人や家族、周囲の人がよく理解し、その人に合ったやり方で過ごすことができれば、持っている本来の力が生かされるようになります。
本人の長所と短所を生かした環境づくりや、適切な教育を受けられる機会を整えることが重要です。また必要に応じてお薬による治療を行うこともあります。
そのためには早期発見・早期治療が必要です。
お心当たりのある方はお気軽に当院にご相談ください。
専門の医師が親身にお話を伺い、ご自身に合った治療方法をご提案します。
軽度認知障害(MCI)
このように感じたことはありませんか?
- 少し前に聞いたことを忘れて不安で確認を繰り返す
- 世間を騒がせた最近の大きなニュースの記憶があいまい
- 数週間前の特別なイベントの内容があいまい
- もの忘れの自覚がある
- 人と会う約束をしたが、時間を忘れた
- 自分で見つけられるが、よく探し物をしている
- 外出が面倒になってきた
- 同時に2品以上のおかずを作ると、ミスが生じる
- 言おうとしている言葉がすぐに出てこない
- 買い物に出かけて、何を買うのかを忘れる
- 心配で眠れないことがある
心当たりがあれば軽度認知障害(MCI)かもしれません
軽度認知障害(MCI)とは、健常者と認知症の中間にあたる段階です。認知機能に問題が生じているが、日常生活には支障がない状態のことで、MCIは適切な治療・予防をすることで回復したり、発症が遅延したりすることがあります。一部の場合を除き認知症は完治できませんが、早期にMCIに気づき、対策を行うことで症状の進行を阻止することはとても大切です。
そして、MCIの段階で適切な治療・予防をすることがあなたが住み慣れた場所であなたらしい生活を送れることにつながります。当院では、そのための支援プログラムとして「気晴らし広場」をご用意しています。
認知症
このように感じたことはありませんか
- 何度も同じことを聞く
- 同じものを何度も買う
- なれた道を間違う
- 靴を間違ってはいてしまう
- 怒りっぽくなる
- 気力がなくなりうつうつとする
- 今どこにいるのかがわからない
- 言おうとした言葉をいう事ができない
- 知り合いの顔を認識できない
心当たりがあれば認知症かもしれません
認知症とは、記憶・思考などの能力が脳の病気や障害のために低下していく病気です。認知症にはアルツハイマー型認知症、脳血管性認知症、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症等の分類があります。
近年では85歳以上の高齢者の4人のうち1人は認知症であると言われ、とても身近な病気です。
お薬による治療だけではなく、患者様が心穏やかに過ごせる環境づくりも大切な治療の一環です。
お心当たりのある方はお気軽に当院にご相談ください。
専門の医師が親身にお話を伺い、ご自身に合った治療方法を考えます。
依存症
このように感じたことはありませんか
- お酒を飲まないと寝付けない
- 1度飲酒を始めると止められないことがある
- 朝、迎え酒をしたことがある
- お酒を飲んだ後、後悔をしたことがある
- お酒を控えるように言われたことがある
- お酒を飲まなければいい人だと言われた、または感じたことがある
- 今までに違法薬物を使用したことがある
- 薬物をやめようと考えたがやめられなかった
- 賭け事を行うためにお金を借りたことがある
- 賭け事の結果について嘘を言ったことがある
- インターネットを中断させられると落ち込んだり、イライラしたことがある
- 家族や友人にインターネット接続時間をごまかしたことがある
- 目的がないのに買ってしまった
- 買ってから買ったものをどうするか考えたことがある
心当たりがあれば依存症かもしれません
依存症とは、やめようと思っても簡単にはやめられない状態のことで、アルコール、覚せい剤、ギャンブル、インターネット、買い物等があります。
200万人以上の方が何らかの違法薬物を生涯で使用した経験があると推計されています(2009年度調査)。脳内のドーパミン神経伝達が依存症に大きくかかわっているともいわれています。
治療は依存症の種類、程度によって様々ですので、お一人お一人に合わせた治療が必要です。例えばアルコールであれば断酒がいいのか節酒がいいのか、お薬による治療が必要か、専門の医師と相談することが重要です。
治療には早期発見・早期治療が重要です。
お心当たりのある方はお気軽に当院にご相談ください。
専門の医師が親身にお話を伺い、ご自身に合った治療方法をご提案します。
統合失調症
このように感じたことはありませんか
- だれもいないのに人の声が聞こえてくる
- 誰かに盗聴・監視されているように感じる
- 誰かに尾行されているように感じる
- 町中を1人でおどおどしながら徘徊している
- 表情が乏しく、常に緊張した硬い顔つきをしている
- 1人でニヤニヤ笑ったり、独り言を話している
- 自室に引きこもっている
心当たりがあれば統合失調症かもしれません
統合失調症は、およそ100人に1人がかかる病気です。
学校で1学年に100人いれば、そのうち1人はかかってもおかしくないと考えると、その頻度の高さが分かります。
発症は、思春期から青年期という10歳代後半から30歳代が多い病気です。
症状は幻覚や妄想だけでなく、意欲が低下して仕事をしなくなり自室にこもりがちになったり、感情表現が乏しくなる、会話が成り立たなくなる等の症状もあります。
近年、お薬による治療や心理社会的ケアが大幅に進歩し、日常生活を送れるまでに回復して仕事や結婚、子育てをしている人もたくさんいます。
高血圧や糖尿病などの生活習慣病と同じように、統合失調症は早期発見・早期治療と再発予防のために治療を継続することが大切です。
お心当たりのある方はお気軽に当院にご相談ください。
専門の医師が親身にお話を伺い、ご自身に合った治療方法をご提案します。
まずは、お気軽にお問い合わせ下さい
086-252-1231(代)
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