依存症支援プログラム
アルコール依存症・薬物依存症・ギャンブル障害・ゲーム障害は本人の意志が弱いために起こる問題ではなく、脳の機能的、構造的変化により物質や行動をコントロールすることが出来なくなると考えられる病気です。そのため、本人の意志で止めようと思ってもやめられなくなります。このような場合、早期に診断を受けて、必要な治療や援助を受けることが大切です。
治療プログラムでは依存症に関する知識と回復の方法を学びます。そして、自らの生活について振り返り、欲求への対処法を身につけ、自分らしい生活を取り戻すことを目指します。
当院で実施している依存症支援プログラム
SMARPP(スマープ)プログラム
認知行動療法に基づくSMARPP(スマープ)と呼ばれる依存症の集団療法です。週1回90分、専用ワークブックに自分の実体験や使いたいときの対処法などを書き込み、それらを互いに話し合います。
グループで各テーマについてテキストを読み合わせしながら、一緒に依存症の回復に取り組んでいきます。
実施日時 |
外来:適宜調整 入院:毎週木曜日15時15分〜16時45分 |
---|---|
実施回数 |
1クール24回
|
- プログラム参加前に、当院にて診察を受診していただきます。
- 費用は保険適応になります。お問い合わせください。
ご利用者さまの声
- ゲーム障害
- 30代男性
和やかな雰囲気の中、対処方法を具体的に学べる
このプログラムに参加することで、徐々にゲームをやめる決心がついていきました。このプログラムでは自分自身の行動を振り返ったり、依存症のことや、対処方法について学ぶことができました。また、同じように依存症に苦しむ他の参加者は依存症からの回復に取り組む上で、とても心強い存在です。初めは緊張しましたが、毎回、お菓子や飲み物をいただきながら、和やかな雰囲気の中、参加しています
個別支援プログラム
お一人お一人の状況に合わせてSMARPPプログラムのテキスト等を用いながら依存症からの回復を支援させていただきます。
実施日時 | 個別にご相談させていただきます |
---|---|
実施回数 | 個別にご相談させていただきます |
- プログラム参加前に、当院にて診察を受診していただきます。
- 費用は保険適応になります。お問い合わせください。
ご利用者さまの声
- アルコール依存症
- 40代女性
正直に話ができます
仕事をしながらでも時間の都合がつきやすく参加できています。アルコール依存症について話をできる場所はあまりないのですが、ここでは正直に話ができます。依存症について学びながら、普段の生活でどのようにアルコールを飲まない生活を続けていくか対策を立てることができます。
デイケア
作業療法士、心理士、看護師が患者様の日常を見て、お一人お一人に合ったプログラムを提供しています。
- 規則正しい生活を送りたい
- 病気について相談できる仲間が欲しい
- 居場所が欲しい
- 仕事に復帰したい
などの要望に丁寧にご対応いたします。
実施日時 | 月曜日〜金曜日 9時〜15時 |
---|
- プログラム参加前に、当院にて診察を受診していただきます。
- 費用は保険適応になります。お問い合わせください。
ご利用者さまの声
- アルコール依存症
- 50代男性
一人ぼっちじゃないと思える
デイケアに来ることで、規則正しい生活ができています。また、他の利用者やスタッフがいてくれるので、一人ぼっちじゃないと思えるのがいいです。少しずついろんな判断ができ、ごはんの味も感じられ、穏やかでいられている。病気がよくなっているのを感じています。
スタッフコメント
まずはご相談ください
依存症は本人や家族の力だけで回復することは難しいことが多 いため、自分や周囲の人が依存症かな?と思ったら、まずはご 相談ください。
まずは、お気軽にお問い合わせ下さい
086-252-1231(代)
受付時間/8:30~17:00(日祝日・当院休診日は除く)
依存症支援プログラム
お酒やお薬、ギャンブル、ゲームのことで、お悩みではありませんか?
- 「どうしたら良いか分からない」
- 「何とかしなくちゃいけないのは分かっている」
- 「生活で困ることが出てきた」
依存症とは、特定の物質や行為について「やめたくてもやめられない」という自己コントロールを失った状態をいいます。
依存症の「やめようと思ってもやめられない」状態は、繰り返しの物質使用や行為によって特定の行動をコントロールする脳の機能が弱くなることが原因で起きているものであり、本人の意思が弱いからやめられないのではありません。
そのため、本人や家族の力だけで改善するのは難しいことが多く、専門機関や周囲の力を借りながら回復を目指します。
依存症は糖尿病や高血圧のような慢性疾患と言われています。そのため、問題や影響が大きくなる前に、早めに治療を始めることが大切です。そして、少しずつ病気との上手な付き合い方を身につけ、健康的な方法で生活上のストレスに対処し、望む生活の実現を目指していきます。
一方で、今までのアルコール依存症治療は依存対象をやめることに重点が置かれてきましたが、ご本人が問題を感じていて、お酒を減らしたり、付き合い方を変えてみたい方には「量を減らす」ことや「問題のない飲み方をする」等も含めた、その方に合わせたお酒とのお付き合いもサポートいたします。
当院では、支援プログラムとして認知行動療法に基づくSMARPP(スマープ )プログラム、個別プログラム、デイケアなどの患者様お一人お一人に合わせてプログラムに参加いただけます。