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依存症とは?
依存症とは「特定の物事に頼ることをやめられない状態」であり「やめようと思っても簡単にはやめられない生物学的状態」とされています。
15歳以上の人で約200万人以上が生涯で何らかの違法薬物を使用したことがあると報告されています。(薬物使用に関する全国民調査2009年)
20歳以上で飲酒をしている人の割合は男性83.1%、女性60.9%ですが、依存症の基準である1日あたりアルコール60g(ビールなら1500ml)以上を飲酒している人の割合は男性12.0%、女性3.1%と言われています(2008年度全国調査)。
このように、依存症は近年誰にでも起こりうる身近な疾患となってきています。
分類と症状
①アルコール依存症
- 飲み始めると止まらなくなる
- 飲酒後罪悪感や自責の念にかられる
- 禁酒・断酒に失敗したことがある
②インターネット依存症
- インターネットを中断されたり禁止されたりすると落ち込んだりイライラする
- インターネットを使用した結果、以前にあった趣味や関心が失われる
③買い物依存症
- 特に何の目的もなしにありとあらゆるものを買い込む
④ギャンブル依存症
- ギャンブルによる借金をしたことがある
- 賭け事をするために嘘をついてお金を手に入れる
- 行っていたことを正当化しようとする
このように、依存症の症状は多岐にわたり、程度も様々です。
治療
依存症は決して本人の努力不足だけが原因なのではなく、脳内の伝達物質や神経回路が異常を起こしてしまっており、やめたくても意志の力だけではやめられない状態になっていることが示唆されています。そのため、医療的な治療の介入が必要です。
例えば、アルコール依存症の治療はこれまで断酒(お酒を完全に断つこと)が原則ではありましたが、最近では断酒をするべきか節酒(お酒を控えること)をするべきか、患者様お一人お一人に合わせて決めていくようになってきています。依存症治療に役立つお薬も増えてきています。
依存症の治療で重要なことは早期発見・早期治療です。
ご自身やご家族、周囲の方について心当たりがおありでしたら、まずはお気軽に当院へご相談ください。
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