専門療法
クロザピン薬物治療
クロザピン錠は統合失調症患者の治療薬として開発されたお薬です。1969年の販売以降、多くの国で統合失調症治療薬として承認されていましたが、副作用により1975年以降日本も含め各国で一時販売中止あるいは開発中止の措置がとられました。
しかしながらクロザピン錠による治療効果は高くリスク・ベネフィットが再度評価され、近年では米国、英国をはじめ世界100ヵ国以上で、治療抵抗性統合失調症治療薬として承認されているお薬です(2016年8月時点)。

日本では治療困難な患者様(治療抵抗性統合失調症)に限り使用が認められました。安全に使用するため患者様の厳格な管理が必要であり、本国では患者様の安全性確保策の根幹をなす制度として、クロザリル患者モニタリングサービス(CPMS)が導入されています。そのためCPMSに登録されている医師のみが処方を行ってもよいお薬となっています。
当院ではクロザピンの処方を行うことができる医師が数名います。本剤について御興味があられましたら当院にご連絡頂ければ幸いです。
- 河田病院はm-ECT(修正型電気けいれん療法)とクロザピン錠による治療ができる病院として、岡山県の事業である岡山県難治性精神疾患地域連携体制整備事業にも参加しております。
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