精神科の看護職は、患者さんの生活と心にじかに触れ、多くの時間を共有できる職種です。患者さんがその人らしく生きられるように、お一人お一人の健康な心と命を護り、よき理解者、誠実な代弁者として闘病生活に寄り添います。
当院では多職種が一丸となった治療共同体として患者さんの治療に取り組んでいますが、その中でも看護師の果たす役割は大きく、やりがいのある仕事です。
精神科看護師の患者さんに対するコミュニケーションスキルは最も基本的で大切な看護技術であり、それはどのような環境においても必ず役立つものです。
精神科では、「看護技術を磨けない」と言われます。精神科でも、身体疾患にかかると、点滴や酸素療法など、身体管理を行っています。専門病院に転院することもありますが、転院先が対応できない場合でも、幅広く対応しています。一般科病院に比べると医療行為は少ないので、医療行為に興味を持つ方には物足りない科です。
看護師の仕事は、「傷病者・妊産婦の療養上の世話、または診療の補助」です。精神科では「療養上の世話」という看護独自の役割に専門性を見出し、患者さんがその人らしく、よりよく生きることを目指します。その為の看護技術を習得することは大きな喜びと自己成長につながるでしょう。